【要約】5分で読める『DIE WITH ZERO』/ビル・パーキンス

パパリーマン書店の店長”くろんぼ”です。

紹介したい本は『DIE WITH ZERO』です。

パパリーマン店長

この記事は”5分で読める”要約となっており、
忙しい人でも効率よく読書体験ができます

この記事でわかること
  • どんな内容なのか
  • どんな悩みを解決できるか
  • 著者について
  • 本の要約
  • 本の感想
  • オーディオブックの基本情報
パパリーマン店長

オーディオブック”を活用すればもっと効率よく読書体験できます

目次

ひとこと要約
「あなたは何のために貯金しますか?」

人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ

本書はこの言葉から始まります。

突然ですが、質問です。

あなたは貯金をしていますか?

もちろん貯金することは悪いことではありません。

では、何のために貯金していますか?

おそらくこのような理由が多いのではないか。

  • 老後のため
  • 子どものため
  • もしものため(病気など)

『DIE WITH ZERO』とは「死ぬまでにお金をすべて使い切ることを目指す」という意味である。

私たちは喜びを先送りにしすぎています。

今しかできないことに、惜しみなくお金を使うべきです。

スノボーを始めようか迷っていたとします。

スノボーを始めようとすれば、道具を買ったりしてお金がかかる。それを我慢してお金は貯めたほうがいいのかな?

だが、十分にお金を得たときには、すでにそれができない年齢かもしれない。

90歳からスノボーは始めるのは難しいです。

豊かな人生を送るためには、時間とお金という限りある資源を「いつ、何に使うか」を決断することが必要です。

こんなひとにおすすめです
  • 20代~30代
  • 将来に不安がある
  • 夢に向かって挑戦しようか迷っている

著者

ビル・パーキンス

1969年、アメリカ テキサス州ヒューストン生まれ

アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社 BrisaMaxホールディングCEO

アイオワ卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功を収める。

現在は、1億2000万ドル超えの資産を抱えるヘッジファンドのマネジャー。

それ以外にも、ハリウッド映画のプロデューサー、ポーカープレイヤーなど、さまざまな分野で活躍している。

要約

人生で一番大切なことは
思い出(=経験)を作ること

人生は、毎日、毎週、毎月、毎年、さらに一生に一度の経験の合計です。

最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになります。

経験をポイント化してみよう

具体的には、各体験から得られる喜びをポイントで表現することから始めましょう。

最高に楽しかった体験に多くのポイントを、小さな喜びを味わえる体験に少しポイントを与えます。

そして経験ポイントを足せば、その年の合計ポイントが計算できます。

どの年齢で、どれくらいお金を稼ぎ、どれくらい楽しい経験に金を費やすかが重要です。

自らの意思でコントロールしていくことで、あなたはグラフの高さを変えていくことができるようになります。

さらに大事な考え方があります。

経験は私たちに尽きることのない
配当を与えてくれる

株式投資のように、継続的な配当を生み出します。

「記憶の配当」とは?

人間には記憶があります。

たとえば、目の前に「丸いノブが突き出た大きな長方形のパネル」が現れたら、私たちは毎回「これは何だろう?」と考えたりはしないです。過去の記憶から、それがドアだということを瞬時に理解できます。もちろん、ドアを開ける方法も知っています。つまりドアがどんなものかを一度学べば、生涯にわたって大きなリターンが得ることができます。

これは大げさな喩えかもしれません。

記憶が将来への投資だと考えれば、その効用を理解しやすくなります。

お金を払って得られるのは、その経験だけではない。

その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのです。

もちろん、老後の備えは必要です。

だが、老後で何より価値が高まるのは思い出です。

とにかく早い段階で経験に投資すべき

そうすれば、年齢を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得られます。

人がなぜ後回しにするのか?

少しでも早いうちにお金と時間を経験のために使うことが重要だと理解できたと思います。

誤解しないでほしいのが、将来のために貯金をするべきではないとは言っていない。

必要以上に貯め込むことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題だと著者は伝えたいのです。

ここからは後回しにする理由と対策について細かく解説していきます。

後回しの理由① 老後のため

一番の理由は、老後のためではないでしょうか。

しかし、実際は老後のための貯蓄は、ほとんど使わずに終わります。

スクロールできます
貯金額20代30代40代50代60代70代
中央値120万円315万円500万円700万円1,200万円1,100万円
貯蓄の平均値・中央値はいくら?ライフイベントや月毎に貯めたい金額も紹介|保険MANAVIスクエア|dot L THE MEDIA|ソニー生命保険

何十年もかけて資産を増やし続け、老後になるまでそれを使い始められないことがわかります。

老後のために貯蓄すると言っていた人も、いざ退職したらそのお金を十分に使っていない。

理由は、このように考えられます。

定年後

老後のために楽しみにしていた経験をしたくてうずうずして、行動に移す気力も体力もある

70代

人生でやり残したことも徐々に減り、体力も衰え、行動が穏やかになる

80代

どれだけお金に余裕があっても、積極的に行動しようとしなくなる

つまり、年を取ると人はお金を使わなくなります。

「老後のため」の対策

まずは、自分があとどれくらい生きられるかを真面目に考えてみよう!

最近では、保険会社の多くがウェブサイトで寿命計算機を無料提供しています。

当然ながら、この計算機は正確な寿命は算出してくれませんが、参考にしてみてもいいと思います。

その時に備えるリスクは2つです。

備える2つのリスク
1.死亡リスク(早死するリスク)

死亡リスクへの対処⇒生命保険

生命保険は加入者が早死するリスクから家族を守るためのもの。

2.長寿リスク(予想より長生きするリスク)

長寿リスクへの対処⇒長寿年金

長生きしすぎて資産を使い果たしてしまうリスクから加入者本人を守るためのもの。

長寿年金は、あまり知られていないが、日本でも取り扱いが始まっています。

予想外のリスクに対しては、金融商品を活用しよう!

予想外のリスクのために莫大な資産をつくろうとするのは、エイリアンの襲来のために備えるようなものです。

今の生活を犠牲にしてまで、老後に備えすぎるのは、大きな間違いです。

たしかに生きているうちに資産がなくなることを避ける方法は考えるべきです。

これは、長生きしてもお金に困らないようにするにはどうするか、いう問題です。

同時に、お金を残して死なないためにはどうすればいいのか、という問題も考えないといけません。

後回しの理由② 子どものため

その他の理由だと、子どものためです。

こんな意見がある人も多いのではないか?

自分のことだけを考えるなら資産を使い果たしてもいいが、子どもたちの幸せも考えるべきではないか?

それは利己的な人間がすることであり、子どもたちのためにお金を残すべきではないか?

「子どもたちに与えるべきお金までを含めて、死ぬ前に使い果たすべき」とは言っていない。

子どもたちに与えるべきお金を取り分けた後の、残りの自分のためのお金を生きているうちにはうまく使い切るべきです。

そもそも死ぬまで待つ必要があるのか?

あなたが死ぬ前に財産を与えるべきです

遺産を相続する一般的な年齢は、60歳前後です。

人々の平均寿命が約85歳で、一般的な年齢差が25歳あるとしたら当然の結果だと思います。

死ぬまで子どもに財産を分け与えないことは、偶然に身を任せるということです。

「子どものため」の対策

せっかく何年も働いて貯めたお金を、誰に、いつ、どのくらい与えればもっとも効果的なのかを真剣に考えるべきです。

譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下します。

著者が、ツイッターで3500人以上にアンケートを取得した結果だと下記のようになったそうです。

親の財産を引き継ぐ理想的な年齢は?
18~25歳25~36歳36~45歳45歳以上
12%53%29%6%

人間の生理学や精神的な発達について調べても、
お金の価値を最大化できる年齢は「26~35歳」
という結果になりました。

お金と価値を最大化できるタイミングで生前贈与をしよう!

年齢にあわせて「お金・健康・時間」を最適化する

一般的な家計管理のアドバイスに「50-30-20ルール」がございます。

「50-30-20ルール」とは
収入の50%

生活費(家賃、食費、公共料金など)

収入の30%

人生を楽しむ(旅行、娯楽、外食など)

収入の20%

貯蓄や借金の返済

しかし、人生を最大限に充実させるという目標を実現するためには、年齢や収入に応じて変化させる必要があります。

貯蓄に回すべき割合は、20代、30代、40代、50代と年齢によって変えていくべきです。

さらに年齢にとともに「お金・健康・時間」を最適化する必要があります。

お金健康時間
20~30歳
31~60歳
61歳
以上

若いときは、健康で自由な時間もあるが、お金がないことが多いです。

逆に老後は、時間は豊富にありお金は持っているが、健康状態が衰えていることが多いです。

中年は、バランスに優れていて若い時と同じくらい体力があり収入も多いが、時間が不足しがちです。

ここからは年齢別に重視すべきポイントについて説明します。

20~30代は「健康にお金と時間を投資する」

年齢にかかわらず健康には惜しみなく時間と金を投資すべきです。

人は高齢になるほど、病気の治療や延命のために健康にお金を使おうとします。

だが、若い頃に健康に投資するほうが、人生全体の充実度は高まります。

食生活に気をつけ、筋肉を鍛えておけば、できるだけ長く健康を保て、いろんな経験を楽しむことができます。

中年期は「時間にお金を投資する」

ある程度の収入はあるが、時間が足りていない中年期の人たちは、時間をお金で買うべきです。

たとえば、洗濯を専門業者に依頼することです。

あなたが時給3000円で働いていたとします。

毎週、1週間分の洗濯物を洗濯機にかけ、乾かしてたたむのに、2時間かかるとします。

それを外注すれば、4000円かければ、はるかに手際よく、きれいに仕上げてくれます。

なにより、その2時間はあなたにとっては6000円分の価値があります。

この浮いた2時間は、子どもと公園にいったり、友人と昼食をとったり、楽しい経験に使えばいい。

45~60歳は「資産を取り崩し始める」

資産を切り崩すタイミングを見極めることです。

まずは、現在あなたが所有しているすべての資産(自宅・現金・株券など)をリストアップします。

つぎに、負債(学資ローン・住宅ローン・自動車ローンなど)がある場合は、これらを合計します。

それを総資産から差し引いたのが、純資産です。

その純資産を、減らすポイント=ピークを明確にする必要があります。

その前に、人生を終えるまでに生活の困らないだけのお金があるかどうかを確認すべきです。

詳細は省きますが、本書では死ぬまでに必要なお金はこのような計算になります。

死ぬまでに必要なお金=(1年間の生活費)×(人生の残りの年数)×0.7%

最低限の資金(死ぬまでに必要なお金+余剰資金)を貯めたら、資産のピークにいつにするか考えられるようになります。

ピークは、金額ではなく時期(単なる年齢ではなく、健康状態を表す生物学的年齢に基づく)で決めます。

金額を目標にしてピークを決めると、目標はどんどんと先に移動していていきます。

老後資金を必要以上に増やそうと働き続けても、お金は得られても、それ以上に時間と健康を逃してしまいます。

まとめ

本書では人生を豊かにする方法を学ぶことができます。

正直、本書を読むまでは勘違いをしていました。

題名から想像するに、「貯金をするな」「お金なんて・・・」という内容だと思っていました。

本書を読んで、私がこのように感じました。

お金はもちろん大事。ただそのお金で得られる経験と天秤にかけてみるべき

本当にその経験を我慢して、すぐにお金を貯める必要があるのか?と考えてみるべきだと思いました。

私も、漠然と「老後のために、こどもにお金を残してあげるために」と貯金をしていました。

特に、死ぬときにお金を残すべきだと考えていたので、生前に必要な額を贈与するという考え方には衝撃をうけました。

ぜひ少しでも興味がでた人は、本書を読んでみてください。

オーディオブックの基本情報

オーディオブックを聴くなら『audiobook.jp』『Audible』がおすすめです。

『audiobook.jp』

聴き放題
チケットプラン
単品購入1,870円
基本情報

ナレーター:秦 なおき

再生時間:7時間10分

↓audiobook.jpで聴きたい人はこちら↓

『Audible』

聴き放題
単品購入3,000円
基本情報

ナレーター:佐田 直啓

再生時間:6時間14分

↓Audibleで聴きたい人はこちら↓

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