パパリーマン書店の店長”くろんぼ”です。
今回、紹介したい本は
「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」です。
この記事は”5分で読める”要約となっており、忙しい人でも効率よく読書体験ができます
- どんな内容なのか
- どんな悩みを解決できるか
- 著者について
- 本の要約
- 本の感想
さっそく行きましょう!
ひとこと要約
「スーパーエリートの方程式」
突然ですが、質問です。
仕事でデキる人になりたいですか?
私はもちろんなりたいです!
もしあなたが「いいえ」と答えたなら、この本は読まないほうがいいかもしれません。
本書では、圧倒的な成績を残す「トップ5%社員」の習慣を知ることが出来ます。
5%の社員の共通点や、残り95%社員との違いをデータに基づき解説してくれています。
調査対象は、25社1万8000人。
5%社員にいつもどおりに行動してもらい、それをあらゆる角度から記録します。
- デスクに定点カメラを設置
- ICレコーダーやセンサーを装着
- クラウドサービスや対面ヒアリングなどを通じて行動や発言を記録
- メールやチャットの内容を分析
集まった膨大なデータをAIと専門家が分析して成功のルールを表面化する。
これで終われば、ただのすごい人たちの紹介です。
本書の最も大事なことは、その成功のルールを29社でおこなった実証実験の結果です。
結果として5%社員以外にも一定の効果が出たということを証明しました。
5%社員の習慣は誰もが再現ができる可能性があります
パパリーマンの悩み
どうやったら仕事でもっと成果をあげられるのだろう・・・
私は、常に数字を求められる営業職です。
ただ残念ながら、社内でもいわゆる「トップ5%」の成績を残す営業ではないです。
純粋にもっと成績を残せるようになりたい!
仕事がデキるようになりたい!!
ではトップ5%の人たちは普段どんなことを考えていて、どんな行動をしているのか?
- サラリーマン
- もっと成果あげたいと思っている
- 日々の忙しさに追われている
著者
越川 慎司(こしかわ しんじ)
株式会社クロスリバー代表
株式会社キャスターCasterAnywhere事業責任者
国内外の通信会社に勤務、ITベンチャーの起業を経て、2005年に米マイクロソフトに入社。
日本マイクロソフト業務執行役員としてPowerPointやExcelなどのOfficeビジネスの責任者を務める。
2017年に株式会社クロスリバーを設立。
株式会社クロスリバーでは、選択式週休3日・完全リモートワーク・複業(専業禁止)を導入。
国内外の800社以上に「稼ぎ方改革(More with Less=より短い時間で、より大きな成果を)」の実現を支援する。
ムダな時間を削除して社員の働きがいとともに利益を上げていくことを目的にしている。
越川さんのオンライン講座は、約2万人が受講していて、その満足度はなんと98%!
要約
本書の冒頭ではこのように書いてあります。
働き方改革で目指すべきは、残業を減らすことでも、有給を消化することでもありません。
限られた時間の中でより大きな成果を残し、より多くの報酬や幸せを得ることです。
引用元:『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』
確かに働き方改革で、私が勤めている会社でもいろんな変化が起きています。
入社当時はこのような風潮でした。
- みなし残業のため長時間残業は当たり前
- ときには休日出勤も必要
- 有給使用は身内の不幸か体調不良のみ
さらに日本でも「年功序列」や「終身雇用」というメンバーシップ型から、「成果主義」のジョブ型に変化する時代がくると言われています。
では私たちサラリーマンはどのように生き残っていけばいいのでしょうか。
さっそく本書の内容を紹介していきます。
トップ5%社員の五原則
- 「目的」のことだけを考える
- 「弱み」を見せる
- 「挑戦」を「実験」と捉える
- 「意識変革」はしない
- 常に「ギャップ」から考える
「トップ5%社員の五原則」は1万8000人を分析してわかったずば抜けた結果を出す法則です。
今回は五原則の中でパパリーマンが大切だと思った2つ紹介させていただきます。
原則1 「目的」のことだけを考える
5%社員に対してアンケートやヒアリングを行い、その結果を4社のAIサービスを使って分析しました。
すると、高い頻度で出現する言葉がありました。
名詞
- 結果
- 目標
動詞
- 達成する
- 成し遂げる
- 認められる
これらの言葉を5%社員は、95%の一般社員に比べると3倍以上も使用していました。
圧倒的な成績を出し続ける人たちは、目標達成に対する意識が高いです。
過程(プロセス)を軽視しているわけではないですが、あくまで結果を出す手段と捉えています。
この原則は最もシンプルでありながら最もむずかしい・・・
本書でもわかりすい実例が紹介されています。
失敗してしまったけど、頑張ったし、みんなで協力できたからよかった
確かにみんなで頑張ったし、やれることはやったつもりだったけれど、
失敗したということは、どこかに失敗の原因があったのだ
プロセスは自己満ではなく、結果に結びつくプロセスでないと意味がありません。
5%社員は、失敗を失敗のままでは終わらせることはありません。
発生原因をつきとめるチャンスだと考えて、次の行動で修正していきます。
このあたりの考え方は「原則3.挑戦を実験と捉える」ということにも関わっていきます。
5%社員はそもそも失敗をさほど悪いものだと思っていません。
むしろ成功しても学びがない事のほうが問題あると考えています。
失敗を成功への糧として捉える癖があります。
原則4 「意識変革」はしない
自己啓発本でも「行動を変えるためには意識を変えないとだめだ!」という主張を目にします。
しかし、5%社員はそうは思っていません。
- 意識を変えて行動する
- 行動を変えることによって意識が変わる
意識を変えることは必要です。
ただ、それをじっと待っていても何も起こらないことを5%社員は理解しています。
半ば強制的に行動の一部だけを変えて、内省によって学びを得ます。
振り返ってよければ続けばいいですし、悪化したのであればやめるべきです。
この内省によって「あ、意外とよかった!」という言葉が出てこれば大成功です。
トップ5%社員のシンプルな思考と行動
五原則以外にも本書では具体的な思考や行動が紹介されています。
達成感を大切にする
幸せに感じるのはいつですか?
16万人を対象にしたアンケート結果はこうでした。
一般社員 | 土曜日の朝 |
5%社員 | 金曜日の夜 |
目の前の仕事に追われてあっという間に日々が過ぎていく。
そんな毎日の中で疲労感だけが溜まっていく。
目覚まし時計のアラームもセットしないで好きな時間まで寝られた「土曜日の朝」に幸せを感じる。
5%社員は達成感をもったときに働きがいを感じます。
仕事から解放される喜びではなく、達成と成長を目指します。
しっかり目標を立ててそれを達成した「金曜日の夜」に幸せを感じる。
完成度が20%で意見を求める
5%社員は、約束した締切までに想定を上回るほど質の高いアウトプットをします。
そのために、過程において相手とのギャップを縮めることに必死なります。
アンケートで「長時間労働を生み出す根源は何だと思いますか?」と聞きました。
一般社員は、朝礼や定例会議など他責にする回答が81%だった。
5%社員の回答は、失注や凝った資料の作成など自分の行動を振り返える回答が69%でした。
その中でも最も印象的だったのは「差戻し」。
せっかく時間をかけて作ったのに作り直しを命じられるのが無駄だと認識しています。
5%社員は、早い段階で相手にフィードバックを得るタイミングを計画に入れるようにしています
フィードバックをもらったら、自分と相手のイメージを重ねて最終成果物を完成させます。
まとめ
本書を読むまでは、トップ5%社員は想像もつかないような思考や行動をしているのではと思っていました。
しかし、本書の中で紹介されている内容は、とてもシンプルでした。
でも、小さく見えるこの差が実はすごく大きな違い生み出すということを感じました。
本書の内容を最初からすべてを真似するのは難しいかもしれません。
どれか1つでもいいので、「ハッ」と気づきを得られた内容だけでも行動してみるとなにか変化が起きると思います。
私も本書を読んで2つの行動を実践しています。
- 会議でいきなり本題に入るのではなく、冒頭2分だけ雑談を入れる
- 資料作成、レポートなどを提出した際にはフィードバックをもらう
限られた時間で圧倒的な成果を出す、そして浮いて時間を使ってスキルアップや副業に費やす。
まさにパパリーマンに必要なことだと思います。
今回ご紹介できたのは本書の内容のほんの一部です。
本来はもっと紹介したい気づきを得られた思考や行動が書いてあります。
是非、一度読んでみてください!!