パパリーマン書店の店長”くろんぼ”です。
今回、紹介したい本は「生き方」です。
この記事は”5分で読める”要約となっており、忙しい人でも効率よく読書体験ができます
- どんな内容なのか
- どんな悩みを解決できるか
- 著者について
- 本の要約
- 本の感想
- オーディオブックの基本情報
”オーディオブック”を活用すればもっと効率よく読書体験できます
ひとこと要約「稲盛流の人生哲学」
著者は、京セラやKDDIなどを創業し、日本航空(JAL)を再建した、「経営の神様様」と称される稲盛和夫さんです。
日本を代表する経営者が、生涯を通して問い続けた哲学的なテーマについて語られています。
「人間は何のために生きるのか?」
あなたはこの質問にどう答えますか?
稲盛さんは、このように答えています。
「魂を磨いていくことが、
引用元:『生き方』
この世を生きる意味」
人間は、どうしても財産や地位や名誉を際限なく欲しがってしまう。
それは、人間の性です。
ただし、財産も地位も名誉をどれだけため込んでも、あの世に持ち越すことはできません。
そのなかで、たった一つだけ滅びないものがあるとすれば、それは「魂」です。
生まれてから、最後の日を迎えるまで、必死に魂を磨き続ける。
昨日よりもましな今日であろう、今日よりよき明日であろうと、日々誠実に努める。
これが、稲盛さんの「生き方」です。
一般的なビジネス書とは違い、具体的なテクニックが語られる内容ではないです。
本書は、あなたが幸せな人生を送るためのヒントを見つけることできる内容です。
パパリーマンの悩み
伝説的な経営者はなにを考えているのか?
正直、名前ぐらいは知っていたが、その功績などは知りませんでした。
時代も違えば、ビジネスの規模も全然違うため、これまでは書籍を読むこともなかったです。
あるとき、知り合いに人生で影響を与えた書籍を聞いたときに『生き方』の名前があがりました。
それをきっかけに調べ始めたのが本書を読むきっかけになりました。
もちろん、時代も違えば、ビジネスの規模も違うけど、稲盛さんの考えは参考になります。
特に、仕事に対する考え方は、どんなビジネスパーソンにも刺さると思います。
- 人生を充実させたい
- 仕事にやる気がでない
- 大きな目標に向かって頑張っている
著者
稲盛 和夫(いなもり かずお)
1932年、鹿児島生まれ。
鹿児島大学工学部卒業。
1959年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。
1984年、第二電電(現・KDDI)を設立。
1984年稲森財団を設立し、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰する京都賞を創設。
他に、若手経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成にも心血を注ぐ。
要約
本書の結論はこうです。
人格=「性格」+「哲学」
- 「性格」
-
人間が生まれながら持っているもの(先天性)
- 「哲学」
-
人生を歩む過程で学び身につけていくもの(後天性)
すごく才能に恵まれた人でも、道を誤ってしまう人がいます。
著者いわく、それは哲学が不足しているから。
哲学とは、人生を正しい方向に導く羅針盤みたいなものです。
ここからは、稲盛流哲学でパパリーマン的に心にささった3つの考え方を紹介します。
「考え方」を変えれば人生が180度変わる
著者が考える「人生を幸福にする方程式」はこうです。
人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方
人生や仕事の成果は、これら3つの要素の”足し算”ではなく、”掛け算”によって得られるもの。
才能や知能などの先天的な資質。
例えば、健康や運動神経など。
事をなそうとする情熱や努力する心。
自分の意志でコントロールできる後天的な要素。
心のあり方や生きる姿勢、これまで記してきた哲学、理念や思想など。
人生や仕事の結果は、「考え方」で決まってしまうといっても過言ではありません。
なぜなら、能力と熱意は0~100点までしかないのに、考え方は-100~+100点まであるからです。
例えば、こんな人がいたとします。
ケース①
仕事の才能がない(能力30)×やる気はある(熱意70)×よい心を持っている(考え方90)=189,000点
ケース②
仕事の才能は抜群(能力90)×やる気も抜群(熱意90)×考え方の方向が間違っている(考え方-100)=-810,000点
どちらのケースが人生・仕事の結果を出すことができるでしょうか?
ケース②は一時的には圧倒的な成果をだすかもしれませんが、長続きせず失敗に終わります。
最終的にはケース①のほうが成果を出すことができます。
どんなに、能力が高くて、熱意があっても、考え方が間違ってしまっていたら意味がないのです。
でも「よい心」ってなに?
本書では、「よい心」としてこうであるべきと書かれています。
- つねに前向きで建設的であること
- 感謝の気持ちをもち、みんなでいっしょに歩もうという協調性を有していること
- 明るく肯定的であること
- 善意で満ち、思いやりがあり、やさしい心をもっていること
- 努力を惜しまないこと
- 足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと
求めたものだけが手に入るという人生の法則
世の中は思うようにならない。
人生で起こるさまざまな出来事に対して、ついそんなふうに見限ってしまうことがあります。
けれども、著者はこのように言います。
まずこうありたい、こうあるべきだと思うこと。
それをだれよりも強く、身を焦げるほどの熱意をもって、そうありたいと願望することが大切。
この考え方は、松下幸之助さんから影響をうけたと書かれています。
ダム式経営ができれば、たしかに理想です。
しかし、現実にはそれができない。
どうしたらできるか、その方法を教えてくれないことには
話にならないじゃないですか。
そんな方法は私も知りませんのや。
知りませんけども、ダムを作ろうと思わんとあきまへんなあ。
その場にいたほとんどの人が失望して帰ってしまいました。
しかし、稲盛さんだけは違いました。
「思わんとあきまへんなあ」に衝撃をうけたそうです。
松下さんはこのように伝えたかったと考えました。
ダムを作る方法は人それぞれだから、こうしろと一律に教えられものではない。
しかし、まずはダムを作りたいと思わなくてはならない。
その思いがすべての始まりなのだ。
ただし、漠然と「そうできればいいな」と思う生半可なレベルではなく、
強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く必要があります。
「好き」であればこそ
「燃える」人間になれる
人間は3つのタイプがあります。
- 火を近づけると燃え上がる
可燃性のタイプ - 火を近づけても燃えない
不燃性のタイプ - 自分で勝手に燃え上がる
自燃性のタイプ
物事をなすには、自ら燃えることができる「自燃性」の人間でなくてはなりません。
自ら燃え上がり、さらに、そのエネルギーを周囲にも分け与えられる人間です。
他人からいわれて仕事をする、命令を待って初めて動き出すという人ではありません。
どうしたら自燃性の人間になれるのでしょうか?
答えはシンプルです。
自燃性の人間になるためには
「仕事を好きになる」ことです。
どんな分野でも、成功する人というのは自分のやっていることにほれている人です。
仕事が好きになると、努力を努力と思わず、全力で打ち込んでやり遂げることができます。
どうしても自分の仕事が好きになれない人はどうすればいいのか?
著者は「とにかくまず一生懸命、一心不乱に打ち込んでみること」と答えています。
「好き」と「打ち込む」はコインの表と裏のようなもので、その因果関係は循環しています。
好きだから仕事に打ち込めるし、打ち込むうちに好きになってくるものです。
一生懸命打ち込めばいい成果が生まれ、そこからしだいに楽しさ、おもしろさが生じてくる。
おもしろくなれば、さらに意欲がわき、またいい成果を生む。
その好循環のうちに、いつしか仕事を好きになっている自分に気づくはずです。
まとめ
本書は、タイトルのように稲森さんの「生き方」が集約されております。
個人にとどまらず、企業や国家、人類全体のありかたまで語られています。
前半部分は経営や仕事に関する考え方、後半部分は信仰している仏教の考え方という感じです。
正直、後半部分は今の私にとっては少し難しかったです。
でも、仕事に関する考え方は、シンプルです。
そのシンプルな考え方を「とことんやる」ことが一番難しいのかもしれません。
もし、あなたが仕事の目的や人生の目的を探しているのであれば読んでみてください。
オーディオブックの基本情報
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ナレーター:那波 一寿
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