パパリーマン書店の店長”くろんぼ”です。
今回、紹介したい本は
『頭のいい人が話す前に考えていること』です。
この記事は”5分で読める”要約となっており、
忙しい人でも効率よく読書体験ができます
- どんな内容なのか
- どんな悩みを解決できるか
- 著者について
- 本の要約
- 本の感想
- オーディオブックの基本情報
”オーディオブック”を活用すればもっと効率よく読書体験できます
ひとこと要約
「話す前に立ち止まる勇気を持とう」
「ちゃんと考えた?」
あなたはこう言われた経験はないでしょうか。
では「ちゃんと考える」の”ちゃんと”とはどのような意味でしょうか?
もちろん、何も考えていないわけではないと思います。
問題は、思考の”量”ではなく”質”です。
頭のいいと言われる人との差は、思考の”質”です。
そして、この思考の”質”はやり方さえ教われば、誰でも使えるようになります。
考えていない人間はいない。
あなたは本来、考える力がある。
必要なのは話す前に立ち止まる勇気だ。
引用元:『頭のいい人が話す前に考えていること」
本書の内容は、「7つの黄金法則」と「5つの思考法」で構成されています。
- とにかく反応するな
- 頭のよさは他人が決める
- 人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
- 人と闘うな、課題と戦え
- 伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
- 知識はだれかのために使って初めて知性となる
- 承認欲求を満たす側に回れ
- 「客観視」の思考法
- 「整理」の思考法
- 「傾聴」の思考法
- 「質問」の思考法
- 「言語化」の思考法
7つの黄金法則は「意識」の改善、5つの思考法は「方法(フォーム)」の改善です。
パパリーマンの悩み
頭がいいってどうゆうこと?
この本のタイトルを見たときに「頭がいいって?」って単純に疑問に思いました。
学生までは、学校の成績や模試の結果など学力やIQなど図ることができました。
でも、学力やIQが高い人が必ず仕事で成功できるわけではない。
もちろん、学力と仕事の成果には一定の相関はあると思います。
しかし、社会に出ると頭の良さに基準は明確ではなくなります。
それでも私の周りにも頭がいいと言われている人はいます。
仕事における”頭がいい”とはどのような人のことを指すのでしょうか?
その頭がいいと言われている人たちに共通していることはあるのだろうか?
本書では”頭のいい”と言われる人たちが、思考法を学ぶことができます。
- 人に説明するのが苦手
- 人の心を動かす話し方をしたい
- 人間関係に悩んでいる
著者
安達 裕哉(あだち ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役
1975年生まれ。
筑波大学大学院修了後、デロイトトーマツコンサルティング(現アービムコンサルティング)に入社。
品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事する。
大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。
現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサル・webメディアの運営支援などを行う。
また、個人ブログ「Books&Apps」が”本質的でためになる”と話題になり、累計1億2000万PVを誇るビジネスメディアに。
要約
本書は、黄金法則と思考法の構成です。
- 7つの黄金法則⇒「意識」の改善
- 5つの思考法⇒「方法」の改善
7つの黄金法則
- とにかく反応するな
- 頭のよさは他人が決める
- 人はちゃんと考えてくれてる人
を信頼する - 人と闘うな、課題と戦え
- 伝わらないのは、話し方ではなく
考えが足りないせい - 知識はだれかのために使って
初めて知性となる - 承認欲求を満たす側に回れ
この7つの黄金法則を理解すると、意識の改善をすることができます。
パパリーマン的に気になった2つを紹介します。
とにかく反応するな
誰しもが頭が悪くなる瞬間というものがあります。
それは、感情的になったときです。
怒っているときに下す判断は、まず間違っていると考えたほうがいいでしょう。
頭のいい人は”キレること””感情的になること”でどれだけ大きな損失を被るか知っています。
もちろん頭のいい人も感情的になることはありますが、感情をコントロールし、冷静になって考えることができます。
そのために実践している方法が2つあります。
- すぐに口を開かない
- 相手がどう反応するか、いくつか案を
考えて比較検討する
いくつかのシナリオを検討するのは、”実際に最適な手段を検討するため”であります。
ただし、それだけではなく、冷静になる時間を稼ぐ”間をとるため”でもあります。
怒っているときに、冷静になって思考力を回復するためには、6秒必要と言われています。
シナリオを検討している間に冷静になる時間を稼いでいるのです。
頭のよさは他人が決める
本書で定義する”頭のいい”というのは、学力やIQのことだけではないです。
論理的思考、頭の回転の速さ、知識の量、分析力、教養、本質を捉える力、抽象化能力、要領のよさ、語彙力・・・。
どれも、頭のよさを構成する要素のひとつで間違えありません。
しかし、最も大事なのは頭のよさとは「他者」が決めるということです。
”他者がどのように思うか”を意識することこそ、知的で慕われる人が持つマインドの根本です。
- 自分の企画が通らない
- 言いたいことが伝わらない
- まわりが認めてくれない
このような考えることが多い人ほど、”頭のよさは他者が決める”という視点が抜けていることがあります。
頭のよさは、2つの種類に分けることができます。
- 学校的知性
IQや偏差値、論理的思考、記憶力など、数字やテストで測れるもの - 社会的知性
他者の思考を読み、信頼を得て、他者を動かす能力
頭のいい人は、学校的知性と社会的知性を行ったり来たりして、より思考を深めていきます。
学校的知性は勉強などで高めることができますが、社会的知性は他者とのコミュニケーションで高めることができます。
5つの思考法
- 「客観視」の思考法
- 「整理」の思考法
- 「傾聴」の思考法
- 「質問」の思考法
- 「言語化」の思考法
この5つの思考法を理解すると、方法(フォーム)の改善をすることができます。
パパリーマン的に気になった2つを紹介します。
「整理」の思考法
頭のいい人の話は、たとえ難しい内容だとしても、すごくわかりやすいと感じたことはありませんか?
この章では、頭のいい人が実践している「整理」の思考法を2つ紹介します。
- 結論から話す
- 事実と意見を分けて話す
1つ目は、”結論から話す”です。
「結論から話しましょう」とよくビジネス書にもかかれていますが、結論とはなんでしょうか?
話がうまく伝わらない人は、「重要な情報」と「その他の雑多な情報」をきちんと分けることができません。
だれでも結論から話せるようになる最も簡単な方法は、結論とは何か相手に聞くことです。
すみません、今言われた結論とはどういう意味か、詳しく教えてもらいでしょうか。きちんと理解しておきたいのです。
しかし、関係が良好でない場合やクライアントなどには聞きづらいと思います。
そういう場合は、相手が最も聞きたいであろう話からしてください。
結論から話すとは、自分がしたい話ではなく、相手が聞きたい話を最初にするということなのです。
クレームの対応方法の相談がしたいです。
このように話し始めれば「状況を整理する必要がありそうだからメモが必要だな」などと聞く準備ができます。
2つ目は、”事実と意見を分けて話す”です。
ある上司と部下の会話です。
途中で退席してごめん。お客様、当社に依頼するか、決めてくれた?
大丈夫だと思います。
大丈夫って・・・決まったのか、決まっていないのかが、知りたいんだけど・・・。
あ、まだ決まっていないです。
事実と意見を分けて話せない人の典型的な会話です。
頭のいい人は、同じ質問に答えるとこうなります。
途中で退席してごめん。お客様、当社に依頼するか、決めてくれた?
その場では決めてくれませんでした。金額について”交渉の余地はあるか”と聞かれましたので、金額の折り合いさえつけば、残りの課題は解決しているので、受注可能です。
”事実”と”意見”を分けて話す方法は、話す前に一息おいてから回答するようにするだけです。
反射的に答えるのではなく、話そうとすることをチェックすることで直すことが可能です。
- それは証明可能な事実か?
- 自ら判断を下した意見か?
その癖が身につけば、徐々に事実か、意見かを分けて話せるようになります。
「傾聴」の思考法
人間は他者と関わらないと生きていけない動物である以上、聞くことはコミュニケーションの基本です。
しかし、なぜか話すことに比べて軽視されがち。
考えることと一緒で、”聞く”と”ちゃんと聞く”の間には大きな溝があります。
自分が話すことよりも、相手の話を聞くことに比重を置ける人が、信頼を集め、自分の話も聞いてもらえるのです。
”ちゃんと聞く”とは、自分の好きなことや興味のあることだけではなく、細部まで耳を傾け、相手の思いを感じる取ることです。
「相手が何を言いたいだろうか」を真剣に考えている聞き手は、次のような態度で聞きます。
- 肯定も否定もしない
「そうなんですね」「なるほど」と相槌を打ちながら相手に気持ちよく話してもらう - 相手を評価しない
「良い」も「悪い」もなく、相手がそう思っている、というだけの話だと割り切って聞く - 意見を安易に言わない
「おっしゃる通りだと思います」など、相手の期待通りの返事をしながら、まずは相手の話をすべて聞く - 話が途切れたら、むしろ沈黙する
沈黙を怖がらず、じっと相手を見てうなずき、相手が話し出すのを待つ - 自分の好奇心を総動員する
みんな何かしらの面白い話を持っていて、何かのプロであるという意識を持って聞く
相手の話を正確に最後まで聞き終えたら「相手は私に何を言ってほしいのだろうか」と考えます。
人間は、つい、自分の話をしたくなるものです。
相手のためを思って、意見を言ったり、アドバイスをしてしまいます。
そういうときこそ、相手の話を整理しながら聞き、自分の言いたいことではなく、相手が言いたいことはなんなのかを考えて聞く姿勢を忘れないようにしましょう。
まとめ
デートで買い物中、相手からこう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
「どっちの服がいいと思う?」
引用元:『頭のいい人が話す前に考えていること』
これは、本書の帯に書いてあった問題です。
私は「◯◯の方がいいと思う」と答えてしまうと思います。
本書の中で紹介されている最適な答えは、「〇〇と△△、それぞれ、どこがいいと思ったの?」です。
頭がいい人が、話す前に考えていることは、「どうアドバイスすればいい?」ではありません。
この場合は、相手はアドバイスを求めているわけでも、意見を求めているわけでもありません。
頭がいい人は、相手の話をちゃんと聞き、話を整理して、相手の意思決定を助けてあげます。
今回、紹介できたのは書籍の内容のほんの一部となります。
これ以外の内容も気になった人は、ぜひいちど本書を読んでみてください。
黄金法則と思考法を実践し続けることができれば、あなたもいつの間にか”頭のいい人”と呼ばれていると思います。
オーディオブックの基本情報
オーディオブックを聴くなら『audiobook.jp』か『Audible』がおすすめです。
『audiobook.jp』
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単品購入 | 1,650円 |
ナレーター:市村 徹
再生時間:5時間6分
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単品購入 | 2,500円 |
ナレーター:高城 亨
再生時間:4時間44分
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