パパリーマン書店の店長”くろんぼ”です。
今回、紹介したい本は『人を動かす』です。
この記事は”5分で読める”要約となっており、忙しい人でも効率よく読書体験ができます
- どんな内容なのか
- どんな悩みを解決できるか
- 著者について
- 本の要約
- 本の感想
- オーディオブックの基本情報
”オーディオブック”を活用すればもっと効率よく読書体験できます
ひとこと要約「人づきあいの極意」
『人を動かす』は、1936年に初版が発行されて以来、世界各地で3000万部以上された名著です。
日本語版も、1937年に原著初版を翻訳出版して以来、累計発行部数は500万部も売れています。
10万部売れればベストセラーと言われる出版業界で500万部はすごい!
とても歴史が古い書籍ですが、現代でも通用する「人づきあいの極意」がたっぷり詰まっています。
物事を他人の立場に立って見る
あなたが自分以外の誰かのことで悩んでいるのであれば、その人の立場に立って見ることが必要です。
- 意見が合わない人とうまく会話する方法
- 他人の話を聞こうとしない理由
- 家族や友人たちとの不仲を修復する方法
そんな人間関係の悩みを解決するための、万人におすすめできる必読書だと思います。
本書では、実際のエピソードを交えてわかりやすく、具体的なノウハウを学ぶことができます。
パパリーマンの悩み
人とうまく付き合っていく方法?
私はチームの意見や目標をまとめるリーダー的な立場を担うことが多いです。
人を動かすことは自分で動くことよりとても難しく感じています。
指示を聞いてくれているようで、行動はしない。
意見の相違から、言い合いみたいになってしまう。
どうしたらみんなが主体性を持って、行動まで起こせるようになるのだろうか?
先に結論だけ言うと、私は自分の目線でしか話すことができていなかったんだと思います。
自分の経験から「こうしたほうがいい」「これは違うと思う」など発言していました。
これでは、メンバーは否定をされた気分で話も聞いてくれません。
本書で原則・ノウハウを学び、気持ちよく行動してもらうために改める必要を感じました。
- 人間関係で悩んでいる
- 組織やチームを率いている
- 人に好かれたいと思っている
著者
デール・カーネギー
1888年、米国のミズーリ州の農家に生まれる。
大学卒業後、雑誌記者・俳優・セールスパーソンなどさまざまな職を経験する。
その後、話し方講座の先覚者として名をなす。
『人を動かす』の他にも、『道を開ける』など多数の名著があります。
要約
本書では、37個の原則が紹介されています。
- 人を動かす3原則
- 人に好かれる6原則
- 人を説得する12原則
- 人を変える9原則
- 幸福な家庭をつくる7原則
さすがに37個は多いな・・・
ただし、そのなかには重複しているところも多く、思い切って7原則にまとめました。
- 人を動かす大原則
- 人に好かれる2原則
- 人を説得する2原則
- 人を変える2原則
人を動かす大原則
「自ら動きたくなる気持ちを起こさせる」
人を動かすには、相手の立場に立って重要感を刺激する必要があります。
やってはいけないことは”相手を否定する”
そもそも間違っていることをしていても、自分が悪いと思っていないことがほとんどです。
さらにそれを他人に指摘をされると、防御体勢でなんとか自分を正当化しようとします。
批判や非難をすれば、自尊心が傷つき反抗心を起こして、とても危険です。
他人のあら探しをしても何の役にも立ちません。
まずは「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか」を考えてみます。
その人の立場から物事を見て、その人の好むものを問題にして、手に入れる方法を教えてあげます。
ここで例を1つ紹介します。
- 自分の息子に煙草を吸わせたくない場合にどうするか?
-
悪い例
- 煙草のデメリットを並べて、説得する
- 「こうしてほしい」と自分の希望を伝える
いい例- 煙草を吸うと野球の選手になりたくてもなれないと説明する
- 煙草を吸うと100M競争に勝ちたくても勝てないということを説明する
この場合は「野球選手になりたい」「100M競争を早くなりたい」という気持ちがあります。
相手の問題に対して、手に入れる方法(たばこを吸わないという選択)を教えてあげればいいのです。
”常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える”ということがとても大切です。
この考え方が、これから紹介する「人を動かす」ための原則の根幹となります。
人に好かれる原則①
「笑顔で名前を呼ぶ」
笑顔は好意のメッセンジャーで、受け取る人々の生活を明るくします。
もっと笑顔の影響力を認識するべきです。
あなたは相手を名前で呼んでいますか?
人から好かれる人の特徴は、相手をちゃんと名前で呼んでいます。
自分の名前を覚えてくれていて、それを呼んでくれるということは、とても気分のよいものです。
こんにちは、〇〇さん
名前を呼んで笑顔で喋りかけるだけで、あなたの印象は変わります。
人に好かれる原則②
「聞き手にまわり、関心のありかを探す」
人に好かれる人は、聞き手にまわることが多いです。
この前こんなことがあってさ・・・
会った瞬間にこのように話し始める人がいます。
自分のことばかり話す人は、自分のことばかりしか考えていないと思われ、好かれません。
誰もが、他人のことにはあまり関心を持たず、ひたすら自分のことに関心を持ちます。
相手が最も深い関心を持っている問題を探す
人のこころを捉える近道は、相手が関心を持っていること見抜き、それを話題にすること。
そのために、会う人の好きそうなことをしっかり調べておくことも時には必要です。
人を説得する原則①
「議論も指摘もしない」
そもそも議論で相手を説得することはできません。
もし仮に、あなたが相手を徹底的にやっつけたとしても、その結果はどうなるだろうか。
相手は劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨するだろう。
相手が明らかに間違ったことを主張しても、すぐに反対して相手の誤りを指摘してはいけない。
- 相手のほうが正しいのではないか?
- 少なくとも正しい部分もあるのではないか?
このように考えるべきです。
なるほど!そうゆう場合もあるだろうが、
この場合は少し事情が違うように思われるのだが・・・
このような切り返しができるようになると、相手は納得して、反対されることも少なくなります。
人を説得する原則②
「思いつかせる」
誤りを指摘しないということは、相手に言われるがまますればいいのか?
それでは説得ではなく、ただの我慢です。
相手にどうしても伝えたいことがある場合は、思いつかせればいいのです。
人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見をはるかに大切にするものである。
相手を説得しようとして、自分ばかりしゃべる人がいます。
説得したいなら、相手に心おきなくしゃべらせる必要があります。
相手の言うことに異議をはさみたくなっても、我慢しなくてはいけない。
相手が言いたいことをまだ持っている限り、こちらが何を言っても無駄です。
人を変える原則①
「とにかくほめる」
人間は、自分のよい点をほめられたあとなら、相手の苦言に耳を傾けるのはさほど難しくない。
あなたが、相手にやり直しをお願いしたい場合に、こう言うべきです。
とても素晴らしい。
だが、今度の場合には、ちょっとまずいのではないかと思うのだが
そこで、ほめ言葉と一緒に使うと危険な言葉があります。
それは、”しかし”という言葉です。
この言葉は、ほめ言葉を装って、相手に対する批判を巧妙に覆い隠す言葉です。
その服、素敵ですね。
しかし、色があなたに合っていませんね
ほんの一言で意味を大きく変えてしまいます。
我々は、他人から評価され、認められたい願望があり、そのためならどんなことでもします。
だが、心のこもらないうわべだけのお世辞には、反感を覚えます。
この原則は、それが心の底から出る場合に限って効果をあげることができます。
人を変える原則②
「期待をかけて、激励する」
人間は期待をかけられると応えようします。
逆に、”問題児”や”不良”というレッテルが貼られると、その人は間違えなくそのようになります。
それは、人からそう非難され続けているし、失うものが何もないからである。
何か素晴らしいもの、優れたもの、育てられる何かを見出してあげるべきです。
誰しも人から尊敬され、賞賛されるものを1つは持っているものです。
短所を見つけるのではなく、長所を伸ばす機会を与えましょう。
「才能がない」とか「間違っている」とののしるのは、向上心の芽を摘み取ってしまうことになります。
元気づけてやりさえすれば容易にやれると思い込ませ、相手の能力を信じていると知らせてあげる。
そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命に頑張ります。
まとめ
本書にはまえがきで「最大の成果を得るための9か条」が紹介されている。
- 人間関係の原則を身につけたいという強い向学心を持つ
- 次の章に進む前に、各章を2度読む
- 読みながらたびたび立ち止まって、どのように本書の提案を適用できるか自問する
- 重要な考えに線を引く
- 本書を毎月読み返す
- あらゆる機会に本書の原則を適用する。日々の問題を解決するための必携書と考える
- 本書の原則に違反することを誰かに見つけられたら、その人に少額の罰金を払う。ゲームのように楽しむ。
- どれだけ進歩したかを毎週チェックする。どんな失敗をしたか、どんな改善があったかを自問する
- 本書の最後や空いたページなどに、これらの原則をいつどのように適用したかをメモしておく
これらを要約すると、いちど読み切ったからといって終わりではない。
内容が理解できるまで何度も読み返し、日々の行動に実践してみる。
そして、改善を重ねていくことで、ようやくあなたの人間関係が変わってくる。
本書の原則は、仕事においての人間関係はもちろんのこと、子供・夫婦など家族との関係も良好にしてくれるはずです。
今回は、本書で紹介されている具体的なエピソードは紹介できていません。
本書のエピソードを読むことで、より深く理解できる可能性があります。
ぜひ一度読んでみてください!
オーディオブックの基本情報
オーディオブックを聴くなら『audiobook.jp』か『Audible』がおすすめです。
『audiobook.jp』
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単品購入 | 2,970円 |
ナレーター: 小幡 研二
再生時間:11時間46分
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『Audible』
聴き放題 | |
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ナレーター: 佐々木 建
再生時間:10時間35分
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