【要約】5分で読める『LIFESHIFT2 100年時代の行動戦略』/リンダグラットン

パパリーマン書店の店長”くろんぼ”です。

今回、紹介したい本は
「LIFESHIFT2 100年時代の行動戦略」です。

パパリーマン店長

この記事は”5分で読める”要約となっており、忙しい人でも効率よく読書体験ができます

この記事でわかること
  • どんな内容なのか
  • どんな悩みを解決できるか
  • 著者について
  • 本の要約
  • 本の感想
  • オーディオブックの基本情報
パパリーマン店長

”オーディオブック”を活用すればもっと効率よく読書体験できます

まだパート1を読んでいない人はこちらもあわせて読んでみてください!

目次

ひとこと要約「LIFTSHIFTの実践版」

パート1では、平均寿命が伸びる100年時代の恩恵やリスクが語られていました。

パート2では、コロナで生活が大きく変化するこの時代に、長寿化とテクノロジーの進化の恩恵を最大限あびるために、個人と社会がどのように行動すればいいのかが語られています。

今作は具体的に7人の架空のキャラクターが登場します。

それぞれの目線で見る時代の変化を、あなた自身の人生にあてはめて理解を深めることができます。

「100年時代」の核を成すのは、マルチステージの人生と幅広い選択肢。

人々が気になっているのは「長寿化」「テクノロジーの進化」の組み合わせである。

職業人生が長くなる中で、テクノロジーの進化(ロボットやAI)によって仕事を奪われるのではないか。

そんな問いに架空の人物を通してわかりやすく解説してくれています。

パパリーマンの悩み

パパリーマン店長

100年時代はわかったが、どう行動すればいいのか?

LIFTSHIFT1を読んで、100年時代の恩恵やリスクなどとても理解できました。

ただ欲を言えば、もう少し具体的な行動指針が欲しいです。

マルチステージを生きていくために、どのようなスキルを身につければいいのか?

これからの時代はどんどんテクロノジーが進化していき、消える職種もあると言われている。

さらに新型コロナによって、仕事のあり方が過去にないぐらい変化している。

そんな中で我々が今取るべき行動は?そんな悩みに答えてくれています。

こんなひとにおすすめです
  • 将来の心配事がある
  • IT技術の発展で仕事を奪われるか不安
  • 転職を検討している

著者

リンダ・グラットン

ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。

世界で最も権威ある経営思想家ランキングでは2003年以降、毎回ランキング入りをしている。

「次の10年で最も大きな変化を生み出しうるビジネス思想家」や「世界トップ15ビジネス思想家」などに選出されている。

アンドリュー・スコット

ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。

要約

本書のもっとも重要なテーマはこうです。

本書の問い

「技術的発明」と「社会的発明」のギャップを埋めるためにどうすべきか?

  • 技術的発明
    テクノロジー
    (農業・文字・数学・電気・コンピュターなど)
  • 社会的発明
    社会のあり方
    (人々が生きる環境を形づくる構造やシステム)

技術的発明が猛スピードで進む一方、社会的発明は遅れを取っている。

テクロノジーが生み出す素晴らしい可能性に期待をしながらも、それがもたらす社会的影響に不安を募らせている。

メディアでは「2030年までに、自動化により全世界で8億人の雇用が失われる」と警告の言葉があふれている。

人間の発明が不安を生み出しているのは、テクロノジーの分野だけではない。

それが「長寿化」です。

公衆衛生の目覚ましい改善と医学の驚異的な進歩により、人間の寿命は大きく延びた。

社会の高齢化は、国家を破産させ、年金制度を崩壊させ、医療費を増大させ、その結果として経済を弱体化する。

長寿化の恩恵をうけるためには、テクロノジーを同じくらい、社会のあり方も大きな変革が必要ある。

ひとりひとりの個人が、家族が、そして企業・政府がどうあるべきか、それが問われている。

第一部 人間の問題

この章では、テクロノジーの進化と長寿化の進展の相互作用を理解するための内容です。

これからの行動を考えるための現状把握です。

人間の仕事は機械に奪われるのか?

AIとロボット工学の進化で、今までは人間のやっていたことがロボットに置き換わっていきます。

たとえば・・・

  • タクシー・トラック⇒自動運転
  • 工場作業員⇒ロボット
  • 配達員⇒ドローン

今後も増えていくだろうと予想されています。

ではこれからも変わらず人間が活躍していける分野はどこでしょう?

本書でもこのように紹介されています。

すでに機械に負けている

表計算・パターン認識・チェスや囲碁

機械の方が優位になってきている

翻訳・投資判断・音声認識・運転

これからも人間が優位

人と人のやり取り・ケアと思いやりが必要な活動・マネジメントとリーダーシップ・創造とイノベーション

これからはより「人間らしい活動をおこなう能力」が求められていきます。

さらにそれを1種類ではなく、複数を持ち合わせる必要があります。

長寿時代の到来

ここ100年以上、平均寿命の世界最高は10年に2~3年という驚異的なペースで上昇している。

ちなみに現在の世界最高平均寿命は、日本人女性の86.9歳です。

順位男性の平均寿命女性の平均寿命
1位スイス
(81.8歳)
日本
(86.9歳)
2位日本
(81.5歳)
韓国
(86.1歳)
3位オーストラリア
(81.3歳)
スペイン
(85.7歳)
4位キプロス
(81.1歳)
シンガポール
(85.5歳)
4位ノルウェー
(81.1歳)
キプロス
(85.1歳)
平均寿命世界ランキング・国別順位(2022年版) (memorva.jp)

社会の人口構成が大きく変化している。
要因はこの2つです。

  • 平均寿命の上昇
  • 出生率の低下

子どもの数が減り、大勢の人が高齢まで生きる社会に移行してきた。

その影響が世界の平均年齢からみると非常にわかりやすい。

世界の人口統計2020(人口、年齢、性別、傾向) – Worldometer (worldometers.info)

世界の平均年齢は、1950年時点で24歳、2017年時点で30歳まで上昇している。

このペースで2050年時点では36歳まで高まると予想されている。

長寿化にむけて、個人や政府が考えないといけない課題は以下の3つです。

  • 老後資金の確保
    (公的年金は今まで通り成り立つのか?何歳まで働くのか?)
  • 医療の提供
    (高齢にともなう医療費の増加はどうなって財源確保する?)
  • 世代間の公平
    (現在の年金をまかなうために税負担している若者は、いまほど受け取れない)

第二部 人間の発明

この章では、あなたが社会的開拓者になるための具体的な選択や決断についてです。

年齢(老い)に対する考え方を変える

我々の人生のストーリーにリズムを秩序をもたらしているのは、暦の上で時間の経過です。

まずは時間と年齢を結びつけるのをやめて、年齢を可変的なものと考えることが必要です。

現在の60歳と100年前の60歳を比べても意味がないと言うことです。

「マルチステージ」を歩むためにはこの考え方は非常に重要。

長寿化の恩恵を満喫したければ、年齢の可変性を前提に行動するべき。

未来のために大きな投資をし、新たなスキルを学び、新しい人間関係を築き、健康を維持するために努力する。

時間に対する考え方を変える

健康寿命が長くなれば、あなたに与えられた人生の時間も長くなる。

あなたがそれを活かせるかどうかは、時間という概念をどのように考えるか次第です。

時間の考え方を変えるには「丘のてっぺん型」ではなく「鳥の目型」になる必要があります。

「丘のてっぺん型」とは

目の前の現在が、過去や未来など、ほかのすべての時点よりも重要に感じてしまう。

人生全体でどのように時間を割り振るか決める際に、目先の損得や間近に迫った出来事にばかり目が行きがちになる。

行動経済学では「現在バイヤス」という言葉で説明させている

「鳥の目型」とは

過去と現在と未来のすべての時点が等しく重要に感じる。

未来の自分を大切にし、未来の選択肢を広げるための投資を積極的におこなうことになる。

1週間、1年間、さらに人生全体の時間配分が変わってくる。

自分の人生の選択肢を考える際に、忍耐心をもって、未来の恩恵を過小評価しないように注意するべきです。

第三部 人間の社会

この章では、経済と社会の仕組みがどのような大転換を遂げるべきかを指摘します。

企業の課題

本書で指摘している企業の課題はこの3つです。

  • 入社年齢や退職年齢を多様化する
    マルチステージに対応するために「新卒」や「定年」などの概念をなくす
  • 子育てや介護の支援する
    男性の子育て参加や子育て期間の金銭的リスク、介護休養制度などを充実させる
  • 学びを支援する
    長寿時代に適応するためには、生涯学習が不可欠。企業が率先して学ぶ機会を提供する

これからは労働市場に加わる人よりも、労働市場から出ていく人の方が多い。

企業は採用対象に関する考え方を変更し、これまでより幅広い層の働き手を採用する必要がある。

政府の課題

本書で指摘している政府の課題はこの3つです。

  • 「職」ではなく「人」を守る
    人の仕事がテクロノジーに置き換わるのを規制するのではなく、失業しても手厚い支援を用意する
  • 柔軟な働き方を支援する
    育児、介護、学び直し、休息などしやすくするための制度(法律)を検討する
  • 健康的に年齢を重ねることを後押しする
    医療システムを「治療」から「予防」へ転換する必要がある

仕事・教育・人間関係に関していま採用されている政策は、明らかに時代遅れの考えに基づいている。

3ステージの人生と70年間の人生を前提にした制度があまりにも多い。

マルチステージの人生と100年ライフの時代に即した政策を実行する必要がある。

まとめ

本書では、すべての人に向けて可能性を開花させて社会的開拓者になれ!いうメッセージが詰まっています。

おそらく読む国籍も年代も性別も違うと思うが、全人類におすすめな内容です。

これから確実に訪れる長寿化を「恐怖」にするか「恩恵」にするか、あなたの行動次第です。

本書は全世界の規模で描かれていますが、私が住む日本はほかのどの国より長寿化の影響を受けることになります。

私はつい目の前の現実に精一杯になってしまい、未来への投資を忘れてしまいます。

これからは鳥の目型を意識して、過去も未来も全てが重要に捉えられるように。

今回は7人の具体的なストーリーや仕事に対する考え方などは紹介できていません。

ぜひ、一度読んでみてください!

オーディオブックの基本情報

オーディオブックを聴くなら『audiobook.jp』『Audible』がおすすめです。

『audiobook.jp』

聴き放題
チケットプラン
単品購入1,980円
基本情報

ナレーター:北林 きく子

再生時間:12時間31分

↓audiobook.jpで聴きたい人はこちら↓

『Audible』

聴き放題
単品購入3,500円
基本情報

ナレーター:石田 嘉代

再生時間:11時間1分

↓Audibleで聴きたい人はこちら↓

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