【要約】5分で読める『リーダーの仮面』/安藤広大

パパリーマン書店の店長”くろんぼ”です。

今回、紹介したい本は「リーダーの仮面」です。

パパリーマン店長

この記事は”5分で読める”要約となっており、忙しい人でも効率よく読書体験ができます

この記事でわかること
  • どんな内容なのか
  • どんな悩みを解決できるか
  • 著者について
  • 本の要約
  • 本の感想
  • オーディオブックの基本情報
パパリーマン店長

”オーディオブック”を活用すればもっと効率よく読書体験できます

目次

ひとこと要約
「新人リーダーの教科書」

本書は、経営学や企業論など社長やトップに立つ人にむけたものではないです。

  • これからマネジャーにあがる人
  • うまく成績が出ていない新人リーダー

いわゆる部下やスタッフを初めて持つ中間管理職を想定しています。

優秀なプレイヤーは、いずれ出世して管理職(リーダー、マネージャー)になります。

ただ”優秀なプレイヤー”が、必ずしも”優秀なリーダー”になれるとは限りません。

本書では、リーダーとして成功するためのポイントを学ぶことができます。

そのポイント以外は、思いきって「任せる・見守る・待つ・スルーする」が必要です。

それを可能にする思考法として”リーダーの仮面”をかぶりましょう。

パパリーマンの悩み

パパリーマン店長

人をマネジメントするのは自分でやるより難しい・・・

私も、キャリア10年を超えたあたりからリーダーを任せられることが増えてきました。

今はまだ商品教育のリーダー、プロジェクトのリーダーということで、部署を率いるような中間管理職ではないです。

しかし、今でも人を束ねるのに苦労しています。

ある意味、自分がプレイヤーの場合は「やるか、やらないか」と自分にだけベクトルを向けていればよかった。

リーダーともなると、そう簡単にはいきません。

  • 緊張感を持たせるために距離をおいて振る舞えばいいのか
  • チームワークを出すために日頃からコミュニケーションを取り続ければいいのか

正解がわからず、模索している状態です。

こんなひとにおすすめです
  • 初めて部下やスタッフをもつ
  • 将来的にマネジメン職を目指している
  • 上司との関係がうまくいってない

著者

安藤 広大(あんどう こうだい)

株式会社識学 代表取締役社長

1979年大阪府生まれ。

早稲田大学卒業後、株式会社NTTドコモを経て、ジョイコム株式会社の取締役営業副部長などを歴任。

2013年、「識学」という考え方に出会い独立。

2015年、株式会社識学を設立。

2019年、創業からわずか3年11ヶ月でマザーズ上場を果たす。

「識学」とは?

「意識構造学」からとった造語

20年以上前に提唱された組織運営理論で、組織内の誤解や錯覚がどうのように発生し、どうすれば解決できるか、
その方法を明らかにした学問です。

2021年1月時点で、約2000社の会社が識学を導入しています。

また2019年度に新規で上場した会社のうち7社が識学を導入しています。

いま、最も会社を成長させる組織論」だと、口コミが広がっている。

ほかにも安藤広大さんの著書はあります

要約

本書の冒頭はこのコトバからはじまります。

「素顔」のままで、疲れ果てるか。
「仮面」をかぶり、生まれ変わるか。

部下を目の前にしたとき、先輩として、上司として、リーダーには色々見えるようになります。

新人リーダーは「嫌われたくない・頼りにされたい」と感情を持って部下に接してしまいます。

しかし、リーダーが見るべきポイントは”たった5つ”です。

リーダーが見るべき5つのポイント
  1. 『ルール』
    場の空気ではなく、言語化されたルールをつくる
  2. 『位置』
    対等ではなく、上下の立場からコミュニケーションする
  3. 『利益』
    人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かす
  4. 『結果』
    プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る
  5. 『成長』
    目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ

この5つのポイント以外はすべてスルーしてください。

冷酷すぎないかと思うかもしれません。

リーダーのゴールはみんなと仲良くして社員のチームワークをよくすることではありません。

積極的に褒めて社員のモチベーションをあげることでもありません。

リーダーのゴール=部下を成長させ、チームの成果を最大化させること

今回はパパリーマン的に衝撃をうけたポイントを2つに絞って説明していきます。

優秀な人ほど犯す2つの「失敗」

手とり足とり指導する

優秀なプレイヤーであれば、自分でやった方が早いと思うはず。

なんとかその気持ちを抑えて、部下に行動させるのですが、きめ細かく指導してしまいます。

それでは、優しいリーダーに見えますが、それではチームは成長しません。

部下についてこさせようとする

「俺に背中を見て覚えろ」と言わんばかりに自分がプレイヤーを続けてしまう人です。

カリスマ性があって、いいリーダーに見えます。

しかし、リーダーとしての責任を放棄し、役割を果たしていません。

①『ルール』 安心して信号を渡らせよ

まずは「ルール」と聞いて、どんな印象をもつでしょうか?

〇〇禁止などネガティブなイメージをした人が多いと思います。

ルールのある職場と聞くと、なんとなく不自由な職場という印象です。

しかし、実際は逆です。

日本では赤信号で停まるというルールがあるから、安心して道路を渡ることができるのです。

ビジネスでも一緒です

リーダーが最初にやるべきことは、いいルール設定です。

ルールを設定するにあたって、最も重要なことは全員が守れる範囲で統一することです。

  • あなたは成績を出しているから好きに出社していいよ
  • 仕事量も多いから日報は月末にまとめて出してくれればいいよ

共通のルールを守っていること=組織の一員であるという認識になります。

さらにリーダーが部下にルールを守らせるとき、大事なポイントが2つあります。

1つ目は「主語を曖昧にしない
  • これをやらないと上の人に怒られるよ
  • 俺も昔の上司にこう言われた

あたかも自分が言っていないような、誰かに責任転換した発言です。

責任逃れのリーダーの下では、チームは成長しません。

2つ目は「誰がいつまでにやるかを明確にする

「オフィスはキレイにすべき。気づいた人が率先して掃除をするようにしましょう」

このような標語のようなルールでは、誰も掃除はしません。

「月曜日はAさんがこのフロア内の16時までに掃除をしてくだい」と決めてください。

そうすればAさんは、月曜日以外は掃除のことを考える必要がなくなり、自分の仕事に専念できます。

私も思い当たる部分があります。

チーム率いる時に、マネジメント経験もなくて自信がなかった私こう言っていました。

  • 本社が言っているからこうしよう
  • しっかりとしたメンバーが集まってくれているので、任せます

結果として、メンバーを混乱させて動きが悪くなってしまいました。

④『結果』 褒められて伸びるタイプ生み出すな

私の職場では、プロセス(過程)を評価するという風潮に変わってきています。

本書では、真っ向から反対しています。

プロセス重視の弊害として最も有名なのが、
残業アピールです。

あなたが上司ならどっちの部下を評価するでしょうか?

  1. 結果を出して、定時で帰っていく部下
  2. 残業して、なんとか結果を出している部下

間違えなく、①の部下です。

ただしもしかしたら、②の部下にも、よく頑張っているなと褒めてしまうかもしれません。

そうすると部下は、上司がいるときは残業したほうがいいと勘違いしてしまいます。

ただでさえ、日本には長時間働くことが美学とされる文化があり、強調されてしまいます。

本章でリーダーとして身につけることは「プロセスの管理」ではなく「結果の管理」です。

STEP
最初に「目標設定」をして、ちゃんと仕事を任せる

必ず「期限」と「状態」を提示します。

1週間後までに3件契約を取ってきてください

STEP
最後に「結果」を報告してもらい、評価する

期限が来るまで、リーダーから確認してはいけません。

部下から「報・連・相」を待ちます。

結果が未達だった場合にはどうしたらいいのでしょうか?

未達だった場合は、目標の1つ手前のプロセスを加えることがポイントです。

よくない上司の場合
上司

今週は3件の成約でした。
5件の目標に対して2件の未達だったので、
来週の目標は7件の契約でお願いします

いい上司の場合
上司

週に20件訪問して3件の成約でした。
目標は5件でしたので、2件の未達です。
来週はどうしますか?

部下

来週は40件を訪問するようにします

上司

了解です。
来週は40件訪問して5件の契約が目標ですね

プロセス重視だと、プロセスをこなすことに必死になってしまいます。

そのプロセスが結果に結びつかないプロセスだったとします。

でも、プロセスの目標を達成できているのだから、このままやり続けていれば、いつか結果出るはずと思ってしまいます。

本来の目的は結果を出すこと

あくまでプロセスはそのための手段でしかないということを忘れてしまいます。

まとめ

私にとっては、衝撃的な内容でした!

最初まえがきを読んだ時に、このまま読むのをやめようと思うぐらいの衝撃的でした。

でも最後まで読んだあとには、すごく納得できる。

そして実行してみようと思いました。

本書の中にも出てくるコトバがあります。

いいリーダーの言葉は遅れて効いてくる

確かに表面的なところだけをみれば「非人間的」「軍隊みたい」などの印象を受けるかもしれない。

でも逆に本書の内容は、できないやつは切り捨てて、できる人だけで構築しようというわけではありません。

あくまで、部下を成長させて、チーム全体の成果を最大化しようと公平な視点で書かれています。

あなたが実際にやってみて、もし失敗したとしても、それは上司である私の責任になります。

ですから、思い切ってやってみてください

引用元:『リーダーの仮面』

本書のあとがきで出てくるセリフです。

  • 部下が高いと思っていた目標を達成したとき
  • できないと思っていた仕事をやってのけたとき

それこそ、あなたが「リーダーの仮面」を脱ぎ、素顔で喜ぶときです。

一緒にいいリーダーになりましょう。

今回紹介しきれていない内容がたくさんあります。

もしあなたが部下やスタッフとの付き合いで悩んでいるのであれば、きっと役に立つはずです。

是非一度読んでみてください!

オーディオブックの基本情報

オーディオブックを聴くなら『audiobook.jp』『Audible』がおすすめです。

『audiobook.jp』

聴き放題
チケットプラン
単品購入1,650円
基本情報

ナレーター:佐藤 慧

再生時間:5時間18分

↓audiobook.jpで聴きたい人はこちら↓

『Audible』

聴き放題
単品購入2,000円
基本情報

ナレーター:近藤 浩徳

再生時間:4時間43分

↓Audibleで聴きたい人はこちら↓

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